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富士登山の持ち物・ウェア

富士登山の基本装備

登山に慣れていない方ほど、装備や服装が登頂を左右します。忘れものや不備がないよう、念入りに準備をお願いします。登山口でのチェックで必須装備に不備があった場合には、登山ができなくなりますのでご注意ください。荷物が重いとバテや高山病に繋がりますので、軽量化も心掛けましょう。分からないことがございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

必須アイテム(●印は商品例)

登山靴 ゴアテックスを使用したもの。ミドルカット以上でくるぶしがしっかり隠れる深さのもの。ローカット不可。3年以上使っていない登山靴はソールが剥がれる可能性があり不可。新品の場合は必ず足馴らしを。
ザック 容量は35Lがベスト。これまでの経験で、30L以下はゆとりがなく、40L超えると大きすぎ。レンタルの場合は容量35Lを指定しておくと安心。
ザックカバー すばやく装着できるように、必ず事前練習を。ザックにはじめから付属しているタイプも多いです。
レインウェア 登山用かつ上下セパレート・フード付きであることが必須。ゴアテックス製がベスト。バイク用、釣り用、ワークマンはNG。登山靴を履いた状態でレインパンツが脱ぎ履きできる事を必ず確認。すぐ着られるように予めすべてのジッパーをオープンにしておきましょう。
ショートスパッツ(ゲーター) 下山で使用。下山道は砂が深く、フットスパッツがないと靴の中に砂が入り、歩行困難になります。上手く付けられない方が多いので、事前に装着練習を行ってください。
ヘッドライト 手で持つライトはNG。登山前に動作チェックを必ず行ってください。電池は新品に交換を。1000ルーメンなどといったあまりに明るいライトは同行者の目を眩ませるのでご注意を。
●ジェントスCP-34DD
ストック 必須アイテムではありません。お好みでご使用ください。
ヘルメット 富士山では落石や常に噴火のリスクがあります。ヘルメットは受傷リスクを減らすことができるので、持っていると安心です。しかし重量負荷や熱中症リスクもありますので、お持ちになるかはご自身で判断をお願いします。

スタート時の服装

必須アイテム(●印は商品例)
※日焼けや怪我の予防の為、半袖半ズボンはNG

帽子 日焼けや怪我を防ぐために、ツバ付きの帽子(キャップorハット)を。
サングラス 裸眼・コンタクトレンズの方は必須。眼鏡の方は、レンズがUVカットであればサングラスは不要かもしれませんが、眼鏡の上から掛けられるオーバーグラス等があると安心。
ベースレイヤ+半袖シャツ ガイドの私は、ベースレイヤー(長袖・薄手)と襟付き半袖シャツを組み合わせています。悩むようでしたらこのスタイルをおすすめします。
●ジオラインクールメッシュラウンドネックシャツ長袖(montbell)●WIC.ドライタッチショートスリーブシャツ(montbell)
薄手ロングパンツ ロングパンツ単体で使用しましょう。中にはサポートタイツを履くのはNG(熱中症になってしまいます)。
●O.D.パンツライト(montbell)
グローブ
(薄手)
日よけ、怪我予防に。女性の方は日除け予防に着用をおすすめ。
●WICクールトレッキンググローブ(montbell)
サンマスク 日除け対策として。砂ぼこり対策にもなります。
●SunMask(Patagonia)●マルチチューブゲータ(montbell)
ソックス 薄手のメリノウール製のものがニオイも抑えられ、おすすめ。
●メリノウールサポーテックトレッキングソックス(montbell)●メリノウールサポーテックウォーキングソックス(montbell)

防寒・雨対策

必須アイテム(●印は商品例)

フリースジャケット サイズ感は、上にレインウェアが着られるかどうかが大切なポイント、必ず事前チェックを。ソフトシェルと呼ばれるタイプは耐風性がありおすすめ。
●ノマドパーカ(montbell)●R2テックフェイスJK(Patagonia)
薄手のダウンジャケット 山小屋での滞在中や山頂でのご来光の際は、上記フリースだけでは寒く、薄手のダウンジャケットを必ずお持ちください。
●ULライトダウン(UNIQLO)●マイクロパフフーディ(Patagonia)など
グローブ
(防寒用)
夜間登山に備えた防寒用フリースグローブをご準備下さい。
●トレールアクショングローブ(montbell)
グローブ
(雨用)
必須装備。防水グローブのテムレスをご用意ください。サイズは標準男性でL、標準女性でMです。
●No.281テムレス(SHOWA)
ニット帽 防寒用に。寒がりの方は耳まで隠れるニット帽があると安心。

小物類

は必須アイテム(●印は商品例)

日焼け止めクリーム・リップ 標高が高い富士山の紫外線は強力です。対策は念入りに。
●パーフェクトUV(ANESSA)●モイスチャーリップUV(NIVEA)
保険証 保険証またはマイナンバーカードをお持ちください。
現金 軽量化のため、普段使っている大きな財布はなるべく持たず、必要な現金だけをジップロックなどに入れましょう。登山中の支払いはほぼ現金になります。トイレの支払いなど100円硬貨(10枚くらい)があるとスムーズです。
スマホ 山小屋で充電可能(100円)。充電器やケーブルはご持参ください。
モバイルバッテリ 小さなモバイルバッテリーがあると安心。
歯ブラシ 富士山には水道がありませんが、手持ちの水で歯磨き(素磨き)は可能です。
医薬品 ご自身の体調に合わせた常備薬、持病薬をお持ちください。鎮痛剤は高山病の症状を隠してしまい、対処遅れに繋がりますので飲まないでください。日常的に飲まれている場合は、ガイドに必ずお知らせください。

便利グッズ

ウェットティッシュ 富士山の小屋に水道がありません。ウェットティッシュ・ボディーシートがあると重宝します。山小屋では人と人との距離が近いため、ボディーシートは香りが少ないものを使いましょう。
耳栓・ノイズキャンセリングイヤホン 起床時間がグループによって異なるため物音で安眠できなかったり、周りのいびきに悩まされがち。耳栓やノイズキャンセリングイヤホンがあると便利です。
ジップロック 貴重品の防水やゴミ袋として使い道いろいろ。ジップロック「イージージッパー」のMサイズとLサイズを使い分けるのがおすすめ。
帽子用のクリップ あご紐がないキャップやハットは、風で飛ばされないように帽子用のクリップがあると安心です。100円ショップで購入できます。
経口補水液OS1 登山スタート直前に飲むことで、高山病のリスクを減らすことができます(脱水になる前に水分補給をしておく)。ゼリータイプはコンパクトで飲みやすいです。

不要なもの

酸素缶 酸素缶はほとんど効果がないうえ、かさばってしまうので、持参不要です。「食べる酸素」も効果がございません。
歯磨き粉 山小屋に水道がないため、歯磨き粉を使えません。手持ちの飲料水と歯ブラシだけで歯磨きを。

富士登山の食事

必ずご準備するもの

(1日目の食事)
朝食 ●前泊のホテルの朝食
しっかり食べておきましょう
1日目の行動食 昼食はまとまった時間を設けません。おにぎり・パンなど5~10分の短い休憩時間で口にできるようなものを用意しましょう。コンビニおにぎりの場合、海苔を後から被せるタイプは登山では食べにくく不向きです。
(例えば↓)
●おにぎり2●ナッツ●ソイジョイ1●魚肉ソーセージ1●柿の種●ドライフルーツなど
夕食 ●山小屋から提供
(おかわり自由のカレーライス)
飲料水 出発時に1~1.5リットル(ペットボトル2~3本)ご準備してください。それ以上は持ちすぎ。もし足りなくなった際は売店で購入できます(500mlペットボトルが600円)。
(2日目の食事)
朝食 ●山小屋から提供(朝食または携行食)
2日目の行動食 行動時間が長くなりますので(約10時間)1日目の行動食より多めに準備をしましょう。
(例えば↓)
●長期保存のパン●ゼリー飲料●ソイジョイ●ようかん●ナッツ類●カロリーメイト●水で調理できるアルファ米など●足りない場合は山小屋で補給可能
飲料水 ●山小屋から無料で補充していただけます(わらじ館限定)。そのため、1日目で空いたペットボトルは大切にとっておきましょう。

服装の注意点

登山中の温度調整について

登山中は暑いときと寒いときの気温差が非常に大きいです。暑いときの薄着を基本にし、寒くなるにつれ重ね着をしていくことで温度調整をします。

綿素材のウェアはNG

コットン(綿)のウェアは汗や雨で濡れると乾きにくく、低体温症のリスクが高まります。とくにアンダーウェアは化学繊維のもの(またはメリノウール)を着用してください。

サポートタイツ着用はおすすめしません

サポートタイツは、テーピングなどの応急処置が行いにくくなるため、基本的にはおすすめしておりません。もし着用される場合は、ハーフパンツなどと組み合わせるようにしてください。サポートタイツ+ロングパンツの組み合わせは、暑くなりすぎて熱中症の原因になるおそれがあります。

肌露出を避けた服装を

暑い状態でも、肌が露出しない服装を心がけましょう(半袖のみ、ハーフパンツのみといった服装は避けましょう)。

登山用品のレンタル利用

登山装備を揃えるのが難しい場合は、レンタルサービスをご利用ください。「やまどうぐレンタル屋・6点セットがオススメ。ご利用の際は、グラウンドアップのお客様向け割引クーポンがありますのでお知らせください。遠方の方でも必ずご自宅で受け取るプランをご利用し、ゆとりを持って事前に準備を行ってください。当日に5合目で受け取るプランは「早出早着」に対応しておらず、当ツアーでは利用ができませんのでご注意ください。

その他

ハードコンタクトはご注意ください

富士山では強風で砂ぼこりが舞うことが多く、ハードコンタクトの場合、目が痛くて開けられない事態になりかねません。できる限り眼鏡やソフトコンタクトの着用をお願いします。どうしてもハードコンタクトを使用する場合は、必ずサングラス・オーバーグラスを着用するようお願いします。

ネイル・マニキュアについて

体調チェックのために指先に挟む「パルスオキシメーター」で血中酸素濃度を測定させていただきますが、ネイルやマニキュアをしていると正確に測定が行えませんので、何もつけない状態でお越しください。

山頂の郵便局からの投函

山頂にある郵便局からハガキを投函したい場合は 事前に準備をお願いします。 頂上では記入する時間がないことも。ハガキは事前に用意しておき、宿泊するわらじ館で事前に記入しておけば、頂上では投函するだけで済みます。※郵便局の営業期間は短く、例年7月10日~8月20日と期間が限られるのでご注意ください。

出発前の鎮痛剤服用は危険

高山病を恐れるあまり、鎮痛剤を出発前に服用するのは絶対やめましょう。 症状が隠されてしまい、対応遅れにつながるため大変危険です。

ダイアモックスの服用について

高山病を予防する薬としてダイアモックスが知られておりますが、服用されたお客様が登山に支障が出るほど大変な利尿作用が出てトイレに困る事例が過去にありました。そのような事態を避けるためにも、服用を予定される方は、必ず事前にお知らせください。

必ず練習をお願いします!

レインウェア上下を着る練習(2分以内)

富士山では晴れの日であっても突然のにわか雨は日常茶飯事。すばやくレインウェアを着られるようになりましょう。ザックに収納された状態からスタート、登山靴を履いた状態で練習しましょう。予めジッパーをすべてオープンにしておくことがスピードアップのポイント。

ザックカバーを付ける練習(1分以内)

不意の雨でも慌てないように。ザックカバーが収納された状態からスタートして1分以内が目標です。

ショートスパッツを付ける練習(片足1分以内)

富士山で手間取ってしまうことが多いのがフットスパッツの装着です。上下、左右を間違えないように装着しましょう。