富士登山のリスク

リスクをご理解の上ご参加ください。

ガイドがいても登山の安全が100%保証されるわけではありません。どんなに注意を払っても不測の事態により命を落とす可能性があることをご理解の上、参加ください。

噴火

富士山は活火山ですので、いつ噴火してもおかしくありません。火山観測網が整備されていますが、噴火を予知できる保証はなく、小規模といわれる噴火でも、2014年に噴火した御嶽山のように登山者にとっては重大なリスクとなります。

突然死

心臓突然死は登山の3大死因のひとつであり、近年、増加傾向です。登山中に心臓発作(心筋梗塞)が起きた場合、まず助かりません。AEDがそばに無いことが多く、十分な処置が行えない可能性があり、病院までの搬送に時間がかかるからです。高血糖、高血圧、高コレステロール、狭心症の方がそのリスクが高いと言われています。

雑踏災害

頂上付近は時間帯によって非常に混雑します。何かのきっかけで将棋倒しのような「雑踏災害」が起きる可能性があります。

7~8月は雷がよく発生し、過去に重大な事故も起きています。富士山の登山道のほとんどは森林限界(木が生えていない)で開けている場所が多く、雷に遭遇してしまうと身を隠すことが困難です。

落石

富士山には浮き石が多く、たびたび落石事故が発生しています。落石は自然発生するものと人為的に発生するものがあります。ヘルメットは受傷リスクを軽減してくれますが、絶対ではありません。落ちてくる落石だけでなく、自分が落石を発生させないようにも注意が必要です。

高山病

ツアー中は、お客さまが高山病にならないよう、呼吸法などのレクチャーを行い、適切なペースで歩くようにしておりますが、絶対的な防止策ではなく、5人に1人くらいの割合で高山病症状(吐き気・頭痛)が発生してしまいます。症状が重症化すると肺水腫や脳浮腫になり、命を落とすことがあります。

その他

大地震、大崩壊、山体崩壊など